9月になり、すっかり秋ですね…とは言い難く、まだまだ暑い日が続いています。
しかし、天気予報では「台風」の二文字の登場頻度が増えたようです。
台風は秋の季語ですから、これから徐々に夏の暑さは退場していくのかもしれません。
ただ大雨や風の災害に気を付けないといけない時季です。
皆様、くれぐれも日々の生活を気を付けて過ごされますよう。
さて、秋と言えば、「○○の秋」なんて言いますが、皆様は何ですか。
「スポーツ」?それとも「読書」?
「いや、やっぱり食欲だ!」なんて方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、どうでしょう。今年は「芸術の秋」なんていかがでしょうか?
でも、どうして秋に「芸術」なのでしょうか?
一つは、「秋は大きな美術展が多いから」なんだそうです。
たしかに、日本の代表的、かつ伝統的な公募展の多くは、秋の開催ですね。
それにより「美術=秋」というイメージが流布していったということです。
また、大正時代に発刊された『新潮』という雑誌の中で「美術の秋」というキャッチが用いられ、そこから「芸術の秋」という文言が生まれたとも言われています。
しかし、そうした歴史的由来よりも、個人的には、秋のもたらす、「心を落ち着かせ芸術鑑賞に浸るにはちょうどいい気候やメンタル、雰囲気」が、「芸術の秋」という言葉に、そこはかとない説得力を与えてくれるように感じます。
ついふらっとどこかの美術展に出かけたい、静かな気持ちで芸術作品と対峙したい、なんて思わせる不思議な力が、秋にはあるのではないでしょうか。
まだ時期としては早いかもしれませんが、もう少し涼しくなりましたら、秋の風と柔い光に誘われて、当ギャラリーへもお越しください。
ショッピングやお食事、行楽のついでに、是非どうぞ。